豪州産? 香港税関がロブスター900キロを押収


中国本土へ密輸を図ったか、香港と本土が摘発を進める

豪州産? 香港税関がロブスター900キロを押収

押収された大量のロブスター=16日、香港(AFP時事)


 
 香港政府は16日、香港税関が15日夜に香港島の南方海上を航行していたスピードボートから生きたロブスター約890キロと乾燥ナマコ約930キロを押収したと発表した。総額1000万香港ドル(約1億5000万円)相当で、中国本土への密輸を図ったとみられる。

 中国政府は昨年、オーストラリアとの関係悪化に伴い、豪州産ロブスター輸入を事実上禁止。取扱量は昨年11月以降ほぼゼロとなった。ところが、抜け穴となる香港の輸入量は急増。米ブルームバーグ通信は半年間で取扱量が20倍になったと報じており、航空便で香港に入ったロブスターが船で中国本土に持ち込まれている可能性が高い。

 今回押収されたロブスターの原産地は確定していないが、当局は香港経由での豪州産品の密輸を「国家安全保障上の脅威」と見なして警戒を強化。香港と中国本土の当局が共同で捜査、摘発を進めている。(香港時事)