陸上自衛隊、富士総合火力演習を報道陣に公開
国内最大級の実弾射撃訓練、一般公開は2年連続で中止
陸上自衛隊の国内最大級の実弾射撃訓練「富士総合火力演習(総火演)」が22日、静岡県の東富士演習場で報道陣に公開された。新型コロナウイルスの感染拡大のため、昨年に続いて一般公開は中止され、インターネットでの配信となった。
演習には隊員約2300人が参加し、岸信夫防衛相も視察。約2時間にわたり富士山麓に砲弾やミサイルが撃ち込まれ、使われた弾薬は約43トン(7億8000万円相当)に上った。
敵の着陸や上陸侵攻を阻止し、撃破するまでを想定した演習では、陸海空3自衛隊が情報収集で連携。離島防衛専門の水陸機動団に配備された汎用(はんよう)軽機動車や、無人偵察機UAVが初めて登場した。
総火演は隊員教育を目的に1961年に始まり、今年で63回目。例年8月に行われるが、東京五輪・パラリンピックの日程を考慮し、昨年に続いて5月に前倒しされた。