ローザンヌ国際バレエ、二山治雄さんが優勝
長野県松本市出身の高2、日本人3人が入賞
若手バレエダンサーの登竜門として知られる「ローザンヌ国際バレエコンクール」第42回大会の最終審査が1日、スイス・ローザンヌで行われ、長野県松本市出身の二山治雄さん(17)=松本第一高2年=が優勝した。2012年に同コンクールで優勝した菅井円加さんに続く快挙となった。
また2位に横浜市青葉区出身の前田紗江さん(15)=横浜翠陵高1年=、6位に東京都出身の加藤三希央さん(18)=モナコ王立グレースバレエアカデミー=が入賞した。
二山さんは受賞後、「名前を呼ばれた時はびっくりして信じられなかった。楽しく自信を持って踊れた」と喜びを語った。
入賞した3人には希望するバレエ学校に1年間留学できる権利と、奨学金1万6000スイスフラン(約180万円)が贈られる。二山さんは米カリフォルニア州の「サンフランシスコ・バレエスクール」に留学を希望。「観客に感動してもらえるダンサーになりたい」と抱負を語った。(ローザンヌ〈スイス〉時事)
「自分らしさ」努力結実、好きな子に影響受けバレエ
「本当はバレエに興味があって始めたんじゃないんです」
「ローザンヌ国際バレエコンクール」の最終選考に残った20人がそろった舞台上で、優勝して名前を呼ばれた瞬間、二山治雄さんは驚きで言葉が出なかった。緊張のあまり舞台脇に引っ込んだが、主催者がすぐに連れ戻した。
バレエを始めたのは7歳。「ちょっと恥ずかしいのですが、好きな女の子がバレエを習っていたのが理由で始めました」。バレエに関心が無かったと照れ笑いする高校2年生の身長は165センチと最終選考に残った男性の中では大きくない。
だが演技中に大きく見せた「トリック」は柔らかい体に抜群の跳躍力。背が低い分、踊りや特徴で「自分らしさ」を発揮することを常に心掛けてきた。審査員の一人は「彼の力強いジャンプ力に魅了された」と絶賛した。(ローザンヌ時事)