小紙の一昨日(21日)付4面に、4コマの…


 小紙の一昨日(21日)付4面に、4コマの連続写真が掲載されている。バイデン米大統領がワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地で大統領専用機に搭乗する際、タラップを踏み外してよろめく場面。時事通信配信である。

 バイデン氏は78歳という米国史上最高齢で就任しただけに、常に健康不安説がくすぶる。それだけに大統領副報道官は「強風だった。大統領は100%大丈夫だ」と不安打ち消しに大童(おおわらわ)のようだ。

 昨日付の産経「あめりかノート」(古森義久氏)によれば、米国の主要メディアの多くは国内政治では民主党支持、共和党批判のスタンスだ。バイデン氏が「専用機のタラップで3回転んだことなどはこの種のメディアでは軽視あるいは無視となる」。

 ということは、この種のメディアに情報依存する日本の主要メディアも<右に倣え>となりがちとなる。小紙が掲載した4コマ写真は、他紙で見かけたのは朝日(21日付7面の2コマ写真)ぐらい。

 「あめりかノート」によると、ワシントン・ポスト紙は、トランプ氏が大統領選後にジョージア州のラフェンスパーガー州務長官に電話をかけ、自身の敗北を覆すための“不正投票”を見つけろと命令したとの報道(1月9日付)を誤報と認めた。

 実際に誤報だったのは、州務長官ではなく不正疑惑を調査する責任者への発言だ。疑惑の一部が誤報だったにすぎないが、それでも米主要メディアの中立性に疑問を抱かせる出来事である。