来年5月の北朝鮮の党大会を注目せよ


韓国紙セゲイルボ

 金正恩(キムジョンウン)時代の北朝鮮が金正日(キムジョンイル)時代と違った点は党の正常化だ。過去、国防委員会が事実上、統治の核心にあったとすれば、金正恩時代には党の機能と役割が正常化し、党政治局が政策決定の核心機関として作動している。これは変化というよりは党の正常化にともなう自然な現象だ。

 そこで来年5月初めに予定される第7次党大会の意味は何だろうか。まず、開催には中央党組織はもちろん地方党および各級党機関などの正常化が前提にならなければならない。あるいは党大会を契機にこれを完全に正常化するということを意味する。

 二番目、党大会が主に扱う内容の一つは人事だ。すでに金正恩時代に入って、さまざまな新しい人物が登場しているが、党大会で金正恩時代を本格的に開幕する新しい人事が浮上し世代交代する可能性が高い。

 三つ目に、党大会の最主要議題は総体的な党の路線と政策の決定だ。第3次7カ年計画(1987~93)が失敗した以後、公式に国家発展に対する長期的経済開発計画を発表できなかった。党大会では、新しい発展路線を打ち出すだろう。この地点で果たして北朝鮮が過去の発展路線への復帰と正常化に行くのか、でなければ改革・開放の道を行くのか具体化されるものと見られる。

 こうした意味で党・国家体制の正常化、新しい路線と政策の決定、そして金正恩時代の本格的な開幕を意味するだろう。韓国としては徹底した対応と対策が必要だ。

(鄭英喆(チョンヨンチョル)西江大院教授・北朝鮮学、11月20日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。