漢検協会主催「今年の漢字」は「輪」
五輪決定、災害支援も
漢字1文字で一年の世相を表す恒例の「今年の漢字」に「輪」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で12日、森清範貫主が揮毫(きごう)した。2020年の東京五輪開催決定や、伊豆大島の豪雨被害など各地で起きた災害に支援の輪が広がったことなどを反映した。
日本漢字能力検定協会(京都市)が主催。19回目の今年は17万290票の応募があり、輪は9518票を獲得した。2位はプロ野球日本シリーズで優勝した東北楽天ゴールデンイーグルスの「楽」、3位は人気ドラマ「半沢直樹」の決めぜりふ「倍返し」の「倍」。8位には相次いで発覚したメニュー偽装表示の「偽」、9位に世界文化遺産に登録された富士山の「富」が入った。
森貫主は「輪は大勢の人が手を握り合い、円滑に回転していく意味。平和の輪がつながっていくことを願う」と話した。大きく書かれた「輪」は31日まで清水寺で公開される。