今季へ期待膨らむ錦織圭、充実の発進


テニスのブリスベン国際で、単初戦で順当勝ち

今季へ期待膨らむ錦織圭、充実の発進今季へ期待膨らむ錦織圭、充実の発進

男子シングルス2回戦でサーブを放つ錦織圭=6日、オーストラリア・ブリスベン(EPA=時事)

 ツアーのシングルスは昨年11月のファイナル以来だった。2カ月近いブランクにも錦織は「緊張感もあったが、それと同じぐらいわくわくしていた」。高揚感を胸に、本格的な今季の幕開けを迎えた。

 世界ランキング65位と格下のククシキンに試合開始直後、いきなりサービスゲームをブレークされた。序盤こそ調子をつかめない様子だったが、すぐに修正。第4ゲームでブレークバックすると、あとは世界8位の実力通り危なげなくプレーして8強入りを決めた。

 サーブでは5本のエースを打ち込み、第1サーブを入れれば約73%の確率でポイントを奪った。持ち前のストロークも安定。試合後はテレビカメラに向かって「素晴らしい試合。体がフィットしている」と笑顔を見せる余裕もあった。昼の試合から立て続けに、午後にはダブルスにも出場して第1シードの強豪を倒し4強入り。充実ぶりが伝わってきた。

 今季の課題を問われると、「去年から変えたことは特にない。同じトレーニング、同じチーム。今年の準備は万全」と言い切った。全豪オープンの前哨戦に位置付けられる今大会で、順調な滑り出し。今季こそ四大大会初制覇はなるか。さらに期待は膨らんだ。(ブリスベン時事)