大村智さん、古里で笑顔「眺望がきれい」


ノーベル賞の受賞決定後、初めて山梨県韮崎市に帰省

大村智さん、古里で笑顔「眺望がきれい」

ノーベル医学生理学賞の受賞決定後初めて山梨県韮崎市に帰省し、記者会見する北里大特別栄誉教授の大村智さん(中央)=17日午前、同市の韮崎大村美術館

 ノーベル医学生理学賞の受賞決定後、初めて出身地の山梨県韮崎市に戻った大村智・北里大特別栄誉教授(80)は17日、館長を務める韮崎大村美術館前で記者会見した。大村さんは「故郷はどこに行っても忘れられない場所。これほど眺望がきれいな場所はない」と笑顔を見せた。

 帰省後、散歩していると、車の人がわざわざ降りて「おめでとう」と声を掛けてくれることもあった。講演会の依頼が殺到しているといい、滞在中は、「疲れをクリアしながら、講演の内容やスケジュールなどを整理していきたい」と話した。

 大村さんは地元に恩返しをしたいとの思いから2007年に美術館を設立し、翌年、同市に寄贈した。受賞決定後、連日多くの人が訪れており、「ノーベル賞がこれほどお騒がせする賞だとは思わなかった」とほほ笑んだ。