南半球で桜祭り、5キロの並木も見頃


オーストラリアのカウラ市で

南半球で桜祭り、5キロの並木も見頃

満開を迎えた日本庭園の桜=26日、オーストラリア南東部カウラ(時事)

 オーストラリアのカウラ市で、桜が見頃を迎えている。南半球は今が春。26日には「南半球最大」という日本庭園で桜祭りが開かれ、在豪邦人らによる太鼓や尺八の演奏が行われた。5キロに及ぶ桜並木も満開で、大勢の花見客でにぎわった。

 カウラでは第2次大戦中の1944年、捕虜収容所から日本兵ら1104人が「生きて虜囚の辱めを受けず」との戦陣訓に従い、決起する事件が発生。200人以上が亡くなった。事件を縁に、市内には日本人墓地や庭園、桜並木が整備され、日豪友好を象徴する土地になった。(カウラ〈オーストラリア南東部〉時事)