「夏休み最後の思い出に」42キロを往復走行


山梨県のリニア実験線で体験乗車会

「夏休み最後の思い出に」42キロを往復走行

 山梨県のリニア実験線で28日、体験乗車会が行われ、家族連れなどが参加して時速500キロの高速走行を体感した。参加者は「夏休み最後の良い思い出になりました」と笑顔を見せた。

 乗降場は同県都留市の実験センター内にあり、県内に敷かれた実験線約42キロを往復走行した。JR東海は2027年に東京・品川-名古屋間でリニア中央新幹線の開業を目指している。

 家族5人で乗車した千葉市の小学2年袖山奏太君(8)は「トンネルが多かったけど、窓から外の景色も少し見えた」と満足げ。母ゆかりさん(41)は実家が名古屋市にあり、年1回帰省で東海道新幹線に乗るといい、「子供たちが大人になるころには時間が縮まって便利になりますね」と白い車体を眺めた。

 両親らと乗ったさいたま市の小学6年椎屋泰生君(11)は「時速200キロでは耳がつんとしたけど、500キロでは平気だった。座席がふかふかして乗り心地は良かった」と話した。

 今回の乗車会は7月に始まり、計約9000人が体験した。10~11月にも14日間、乗車会を行う予定で、9月14日まで同社ホームページから申し込みができる。