対馬丸撃沈71年、沖縄・那覇市で慰霊祭
「片時も忘れない」と対馬丸記念会理事長の高良政勝さん
太平洋戦争中に沖縄の学童疎開船「対馬丸」が米潜水艦の魚雷で撃沈され、児童ら1400人以上が犠牲となってから22日で71年となった。那覇市の「対馬丸記念館」で慰霊祭が行われ、生存者や遺族らが犠牲者の冥福を祈った。
生存者で対馬丸記念会理事長の高良政勝さん(75)は「私たちは犠牲者のことを片時も忘れない」と追悼の言葉を述べた。同じく生存者の上原清さん(81)は、多くの遭難者や犠牲者が漂着した鹿児島県の奄美大島を今月訪問したことを報告。「喉の渇きに苦しみながら、過酷な漂流の中で力尽き、波に消えていった」と悼み、奄美から持ち帰った水を慰霊碑にかけた。