準優勝のなでしこが帰国、「リオで金を狙う」


佐々木監督が貫いた大胆起用、女子サッカーに情熱

準優勝のなでしこが帰国、「リオで金を狙う」

W杯から帰国し、出迎えた人に手を振るサッカー女子日本代表の澤(手前)=7日午後、成田空港

準優勝のなでしこが帰国、「リオで金を狙う」

W杯から帰国し、記者会見するサッカー女子日本代表の宮間(左)と佐々木監督=7日、千葉県成田市

 目標のW杯連覇には一歩届かなかった。しかし、今大会も佐々木則夫監督(57)の手腕が光った。大胆な選手起用や、選手への気配り。重圧にさらされながら、自らのスタイルを貫いた。

 1次リーグでは登録選手23人全員を起用。チーム状態が上がらない中、選手を固定しない戦いに不安は残った。それでも「試合を決めるのは控えの選手たち」との考えでチーム全体を同じベクトルに向かわせた。決勝トーナメントでは一転、先発を変えずに戦術を浸透させた。選手起用もずばりと当たり、7人がゴールをマークした。

 銀メダルを獲得したロンドン五輪後に監督続投の要請は受けたが、「どれだけ自分が情熱を持ってできるのか、不安だった」と打ち明ける。

 だが、その後に東日本大震災の被災地、岩手県久慈市を訪れた際、地元の男子高校生に「しっかり連係してみんなで頑張っているようなチームでサッカーやりたい。そういうサッカーをなでしこで見せてほしい」と声を掛けられた。自らの存在感を女子サッカーのために生かしたい。そんな情熱を燃やし続けてきた。

 2008年の就任以来、北京五輪も含めた最高峰の舞台で4大会連続でベスト4に進んだのは日本と米国だけ。結果は残してきた。

 今大会は4年前より選手との距離をあえて置くようにしたという。「もう一、二を言えば分かってくれる。大人になった娘たちだから」。試合中に見せない優しいまなざしで話した。(バンクーバー時事)