「正直泣きそうだった」、大黒柱が待望の復帰


なでしこのメンバー発表、V経験者17人、澤穂希は6大会連続

「正直泣きそうだった」、大黒柱が待望の復帰

サッカー女子W杯メンバーに選出され、記者会見で笑顔を見せる澤(右)と川澄=1日、神戸市東灘区

「正直泣きそうだった」、大黒柱が待望の復帰

佐々木則夫監督

「正直泣きそうだった」、大黒柱が待望の復帰

サッカー女子W杯メンバーに選出され、記念撮影に応じるINAC神戸の(前列左から)大野、田中、澤、海堀、(後列左から)川澄、鮫島、近賀=1日、神戸市東灘区

 連覇に向けて頼もしい大黒柱が、なでしこに戻った。約1年、遠ざかっていた日本代表が決まったこの日。澤は「今までとは違う気持ちで迎えた。内心、ドキドキしていた。(選出の知らせを受けた瞬間)正直、少し泣きそうだった」。朗報を待った心境を率直に明かした。

 前回大会の最優秀選手で得点王。だが、昨年5月のアジア杯を最後に、若手にチャンスを与える狙いもあり、外れることが続いた。だが、「また日の丸を背負って戦いたいという気持ちを持って、日々の練習に励んでいた」。心が折れることはなく、所属するINAC神戸ではリーグ戦開幕からフル出場し、5連勝をもたらした。

 佐々木監督は選考理由について、「90分間最後の最後まで集中し、惜しみなく体を張り、戦う姿勢がなでしこの姿勢で、他の選手の模範となる。経験だけで選考したわけではない」と話した。澤は、そんな指揮官の期待に応えるように「1点でも多く好機に絡んで、守備では体を張りたい」と決意を語った。

 「自分が経験したことを伝えながらやれればいい。とにかくプレーで見せるだけ」。6度目のW杯も前回同様、背中で仲間を引っ張る。