「ペンシルロケット」発射実験から60年で式典


東京・国分寺市で、宇宙開発の歩みを振り返る

「ペンシルロケット」発射実験から60年で式典

 日本初のロケット「ペンシルロケット」発射実験から60年となる12日、当時実験が行われた東京都国分寺市で記念式典が開かれた。60年前の発射時刻と同じ午後3時5分、カウントダウンとともにロケットの点火装置のスイッチが入れられると、ポンッという音とともに大きな拍手が湧いた。

 日本の宇宙開発の出発点となった実験は1955年、当時東大教授だった故糸川英夫博士が国分寺市の工場跡地で実施。さまざまな制約から垂直ではなく水平に発射されたロケットは長さ約23センチ、重さ約200グラムだったが、15年後の70年、日本は世界で4カ国目の人工衛星打ち上げに成功する。

 式典に先立つ講演会では、実験に立ち会った関係者が当時の様子などを証言。秋葉鐐二郎東京大名誉教授(84)は「日本の宇宙開発はできるだけのことで頑張っていこうとやってきた。打ち上げた衛星も大きくはないが、大きな成果を上げた。今後も、『できるだけのことをやる』のは大事だ」と宇宙開発の歩みを振り返った。