半年ぶりに全国で皆既月食


北海道や東北で観察会を開く

半年ぶりに全国で皆既月食

約半年ぶりに観測された皆既月食=4日午後9時ごろ、北海道陸別町(銀河の森天文台提供)

 満月が地球の影に入って暗くなる皆既月食が4日夜、全国で起き、天候に恵まれた北海道や東北などで観察会が開かれた。日本では昨年10月8日以来、約半年ぶり。月の一部が欠けて見える部分月食が午後7時15分から始まり、同8時54分から12分間、皆既月食となった。その後、再び部分月食となり、同10時45分に終わった。

 皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並んで起きる。皆既月食中も太陽の光が一部、地球の大気を通って月面を照らすため、赤銅色に見えた。国立天文台によると、次に日本で皆既月食が起きるのは2018年1月31日。

 北海道陸別町の「銀河の森天文台」には親子連れなど約150人が集まり、下の部分から欠け始めた月が赤黒く光る様子を観察した。同天文台主任の筧伸浩さんは「天気が安定していたので、多くの方が一緒に空を見上げて楽しんでいた」と話した。