日米野球第3戦、侍ジャパンJが快投乱麻
4投手で無安打リレー、3連勝で勝ち越し
「侍」の4投手が、MLB打線を無安打にねじ伏せた。日本にとっては初の快挙。「大変なプレッシャーの中で、投手陣がよくつないでくれた」。3連勝で1990年以来となるシリーズ勝ち越しも決め、小久保監督の声も自然と弾んだ。
圧巻だったのが、打者15人を完全に封じ込めた則本。150キロを超える速球を投げ込み、フォーク、スライダーで絶妙にタイミングを外した。球数制限もあって五回で降板したが、メジャーを牛耳った堂々の投球を、小久保監督は「あっぱれ」と手放しで褒めた。
3戦で2試合零封勝ちと、投手陣の素晴らしさが光る。今シリーズで使用する米国製のボールを早めに取り寄せて選手に手渡した小久保監督は「みんなが準備をしっかりとしてくれた。取り組み方というか、気持ちの部分が大きい」と満足そうに振り返った。
救援した西、牧田、西野も安打を許さなかった。同じボールを使う2017年ワールド・ベースボール・クラシックを見据えた上でも、「侍」投手陣は一丸となった成果を見せた。