仁川アジア大会が開幕、韓国での開催は3度目
45カ国・地域から1万人の選手が参加、36競技439種目で熱戦
4年ごとに開かれるアジアのスポーツの祭典、第17回アジア競技大会は19日夜、韓国北西部にある仁川市の仁川メーン競技場で開会式が行われた。韓国での開催は1986年ソウル大会、2002年釜山大会に続いて3度目。45カ国・地域から約1万人の選手が参加し、10月4日まで36競技439種目で熱戦が繰り広げられる。
開会式は「アジアの明るい未来」をテーマにし、大型の船が登場する港町の仁川らしい演出。韓国民謡のアリランが流れ、有名俳優や歌手の「韓流スター」の登場で式を彩った。日本選手団は重量挙げ女子の三宅宏実(いちごグループHD)が主将、アーチェリー女子の川中香緒里(ミキハウス)が旗手を務めて29番目に入場。大会組織委員会の金栄秀会長が「多様な個性を持ったアジアの全ての国々が、交流を通じて仁川で一つになる」とスピーチした後、朴槿恵大統領が開会を宣言。人気女優のイ・ヨンエさんによって聖火台に火がともされた。
日本にとって今大会は、昨年9月に20年五輪の東京開催が決定後、初めて臨む夏季競技の国際総合大会。歴史問題などをめぐり日韓関係が冷え込む中での開催となった。(仁川時事)