腕時計型端末「アップルウオッチ」来年発売
米アップルがサムスンやソニーに対抗、新型iPhoneも発表
米アップルは9日、腕時計型のウエアラブル端末「アップルウオッチ」を来年の早い時期に世界各国で発売すると発表した。同社にとって2010年発売のタブレット型多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」以来の大型新商品で、先行する韓国サムスン電子やソニーなどに対抗する。またアップルは、画面サイズが従来機種よりも大きい「iPhone(アイフォーン)」の新型2機種も発表した。
アップルウオッチは、ベルトの種類やフレーム素材を複数用意するなど、ライバル社の腕時計型端末に比べてデザイン性を重視した。フレーム部分はステンレス製、アルミ製、18金製の3種類。画面サイズも大小2種類から選べる。画面のスクロールなどができる腕時計の竜頭に似せた操作ボタンと、タッチパネルでの操作を組み合わせ、小さな画面でもさまざまな機能を使いこなせるようにした。自社の「アイフォーン5」以降の機種とセットで使い、メッセージ送受信や電話の着信などが可能。心拍数を測るセンサーや加速度計などを搭載し、日々の運動や健康状態もモニターできる。価格は349ドル(約3万7000円)から。
クック最高経営責任者(CEO)は製品発表会で「人々がこの分野(腕時計型端末)に何を期待しているのか問い直す」と述べ、新たな市場の開拓に意欲を示した。
新型アイフォーンは、画面サイズ4・7¥外字(96d7)の「アイフォーン6」と5・5¥外字(96d7)の「6プラス」で、ともに日米など10カ国・地域で今月19日に発売する。12日から予約を受け付ける。米国での価格は携帯電話会社との2年契約で199ドル(約2万1000円)から。日本ではNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社が取り扱うが、価格は未定。
また、独自のモバイル決済サービス「アップルペイ」を10月から米国でスタート。今回発売するアイフォーン2機種に初めて近距離無線通信(NFC)機能を搭載し、店頭の決済端末にかざすだけでクレジットカードなどからの支払いができるようにする。(シリコンバレー時事)