女子ゴルフの勝みなみ選手、最年少で優勝
師匠の祖父は驚きと感激、母は快挙を涙で祝福
熊本県の熊本空港カントリークラブで20日行われた女子プロゴルフのKKT杯バンテリン・レディースオープンで、鹿児島高校1年の勝みなみ選手が15歳293日のツアー史上最年少で優勝した。勝にゴルフを教えてきた祖父の市来龍作さん(74)はその瞬間を見届け、「80歳くらいになったところで優勝してくれたらと思っていた。6年くらい早く優勝してくれました」と満面に笑みを浮かべた。
市来さんが、6歳だった勝におもちゃのパターを渡したのがきっかけ。小学校高学年から、次第に競技にのめり込んだ孫の成長ぶりに「こんなに強くなるとは」と感激の面持ちだ。
母親の久美さん(47)は「逆上がりができず、手の皮がむけるまで練習してできるようになった」と幼少期の話を披露。負けず嫌いの娘を、教員として与論島に単身赴任中の父親の分まで応援し、快挙を涙で祝福した。
勝は器械体操も得意で、プロツアーで優勝したら「バック転する」と幼い頃、祖父に約束した。この日はやらなかったが、実現する日はそう遠くはなさそうだ。尊敬する宮里藍選手らの記録を塗り替えた15歳は「五輪で金メダルを取りたい」と新たな目標を掲げた。