国際女性の日、在日ウイグル人ら悲痛の訴え


中国人男性と「強制結婚」も、議員会館前で抗議行動

国際女性の日、在日ウイグル人ら悲痛の訴え

中国政府による女性の人権弾圧を訴える在日ウイグル人ら=8日、東京・永田町(村松澄恵撮影)

 女性の権利や地位向上を呼び掛ける「国際女性の日」に合わせて8日、在日ウイグル人らが東京・永田町の議員会館前で抗議行動を行った。抗議者は中国政府によって弾圧されている女性がいるとし、「煙のない戦場に残されている人々がいることを忘れないで」訴えた。

 「日本から帰国したウイグル人女性は1年以上強制収容所に監禁され、殺された。他にも多くのウイグル人女性が強制収容所に収容されている」と語ったのは在日ウイグル人女性のグリスタン・エズズさん(37)。強制収容の他、同化政策の一環でウイグル人女性は事実上強制的に中国人男性と結婚させられているという。

 南モンゴル出身のヒヤン・オランチメグさん(44)は「ロシアに対する非難決議はすぐに通って、中国に対してはなぜ時間がかかったのか。中国に弾圧されている私たちを日本政府は助けてほしい」と悲痛の声で訴えた。また、日本での抗議活動によって中国本土にいる家族に中国当局から圧力がかかっていると話した。

 山田宏参院議員は「人権を重んじる国家として中国によるウイグル、チベット、南モンゴルにおける女性や子供の人権弾圧状況の改善に向けて責任を果たしていく」とメッセージを寄せた。