常夏のシンガポール、花見で「日本の春」を堪能


冷房が利いたドーム内で桜や桃を展示、美しい景色に涙

常夏のシンガポール、花見で「日本の春」を堪能

ドーム内に展示された桜を撮影する来場者ら=4日、シンガポール(時事)

 常夏のシンガポールにある植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」で4日、冷房が利いたガラス張りのドーム内に桜や桃を展示する毎年恒例のイベントが始まった。新型コロナウイルスの流行で海外旅行が難しい中、市民らが「日本の春」を楽しんでいる。

 植物園のフェリックス・ロー最高経営責任者(CEO)は開幕式で、桜の展示は人気が高い行事として定着しており、「コロナ流行にもかかわらず、市民をがっかりさせないよう開催している」と説明。これまでに、孫世代の若者に連れられて来場したお年寄りが「美しい景色に涙を流す姿も見られた」と振り返った。

 イベントは今年で7回目。ドーム内に、日本と欧州から輸入した数百本の桜や桃の木が配置され、鳥居や和傘、生け花、こいのぼりが和の風情を演出している。開催は4月3日まで。(シンガポール時事)