2021年税関の模倣品摘発、 過去5番目の2.8万件
「鬼滅の刃」被害10倍に、全体の8割近くは中国から
財務省が4日発表した全国の税関における偽ブランド品などの知的財産侵害物品の輸入差し止め実績によると、2021年は前年比6・7%減の2万8270件だった。過去5番目の規模。人気アニメ「鬼滅の刃」関連の模倣物品数が約10倍に増え、文房具類や箸などで被害があった。
差し止めた物品数は全体で39・1%増の81万9411点。件数は減少したものの、イヤホンなどの大口事案があったため品数は大幅に増加した。国・地域別では中国が全体の8割近くを占め、ベトナムが続いた。
財務省は「被害は依然として高水準だ」(関税局)と危機感を示した。