三原舞依、自己新記録で5年ぶりに優勝


「一番うれしいメダル」、代表入り逃した悔しさ晴らし涙

三原舞依、自己新記録で5年ぶりに優勝

女子フリーで演技する三原舞依=22日、タリン(AFP時事)

 三原はキス・アンド・クライで両手を合わせ、祈るように得点を待った。自己ベストのスコアを確認すると、一気に涙がこみ上げた。

 冒頭のルッツ-トーループの連続3回転を鮮やかに決め、他のジャンプも全て成功。緊張から脚が震えて最後のスピンでわずかにミスが出たが、豊かな表現力で魅了し、演技を終えるとしゃがみ込んだ。全日本選手権で表彰台に届かず、北京五輪代表入りを逃した苦しみを力強く乗り越えた。

 2017年大会で優勝した当時は無欲で、「わくわく楽しく滑っていた」。今回は頂点を狙い、自身に重圧をかけて臨んだ。「まったく違った一番うれしいメダル。全日本の悔しさを晴らせたかなと思う」。すっきりした笑顔を見せた。

(ロンドン時事)