高梨沙羅が今季初優勝、ようやく笑顔


「できる限りのことはやった」、助走修正「全く不安ない」

高梨沙羅が今季初優勝、ようやく笑顔

今季初優勝し、笑顔の高梨沙羅=1日、スロベニア・リュブノ(EPA時事)

高梨沙羅が今季初優勝、ようやく笑顔

今季初優勝した高梨沙羅の飛躍=1日、スロベニア・リュブノ(EPA時事)

 今季初めての表彰台で真ん中に立った高梨は、晴れ晴れとした笑顔。「自分のできる限りのことはやったという気持ち」

 練習でジャンプ台記録を上回る97メートルの大飛躍を見せた。勢いを持続して1回目でも95メートルを飛んで1位。2位と飛距離換算で1・5メートルの僅差で迎えた2回目は厳しい追い風の中でK点を大きく越え、トップの得点で逃げ切った。

 2週間空いた第7戦と第8戦の間に、スタートゲートからの出方を見直した。目線を前方に向け過ぎないなど、細かい修正を重ねて助走速度アップにつなげた。「助走から踏み切りまでの不安が今は全くない」。2回とも着地でテレマークを入れられなかったものの、スピードを生かした飛躍でそれをカバーできるほどの飛距離を出せた。

 男子でジャンプ週間2連勝と活躍する小林陵侑に刺激を受けつつ今季初優勝。2022年は最高のスタートになった。「やっと勝てた。北京五輪に向けて自信、いい後押しになる」と力強く言った。(時事)