東証大納会「日本経済の盛り上がりを祈念」
俳優吉沢亮さんが締めくくる、大河ドラマで渋沢栄一役
日本取引所グループ(JPX)は30日、傘下の東京証券取引所で2021年の大納会の式典を開いた。NHK大河ドラマで実業家の渋沢栄一を演じた俳優の吉沢亮さんがゲストに招かれ、「来年の日本経済の盛り上がりを祈念する」とあいさつ。年内の取引を締めくくる鐘を打ち鳴らした。
ゲストの招待は昨年、新型コロナウイルス対策で見送っており、2年ぶり。来場者は今年も40人程度に絞った。吉沢さんは大河出演について「国民全員が幸せになることが日本経済の発展だという(渋沢の)思いを届けたいという思いで芝居した」と振り返った。
東証は国内外からさらなる投資を呼び込むため、来年4月に市場再編を予定。JPXの清田瞭最高経営責任者(CEO)は「証券市場の歴史や先人の偉業に思いをはせ、日本市場の魅力と存在感を世界にアピールしていきたい」と話した。
大河で実業家の五代友厚役を務めた俳優のディーン・フジオカさんは、大阪取引所の大納会であいさつし、「(五代の)志を受け継いだ大阪取引所が、世界金融のハブの一つとして発展することを祈念する」と語った。
渋沢は東証の前身、五代は大阪取引所の前身の設立に貢献し、日本経済の発展に尽力した。