ダイハツ、2030年までに新車全てを電動化へ


新型車発表会で表明、100万円台軽EVを25年までに投入

ダイハツ、2030年までに新車全てを電動化へ

新型の「ハイゼットカーゴ」を発表するダイハツ工業の奥平総一郎社長=東京都港区

 ダイハツ工業はこのほど、2030年までに国内で販売する全ての新車をハイブリッド車(HV)を含む電動車にする目標を明らかにした。これに先駆け、25年までに同社初となる軽自動車の電気自動車(EV)を投入し、補助金などを活用した実質負担額を100万円台とする方針だ。

 軽販売首位のダイハツが具体的な電動化計画を打ち出したのは初めて。国内新車販売の4割を占める軽でもEV開発競争が加速しそうだ。

 ダイハツの奥平総一郎社長が、東京都内で開いた新型車発表会で表明した。奥平社長は「電動化は避けて通れないし、やっていかないといけない」と指摘。軽EVに先立ち、軽HVも発売し、「HVの利点を生かしたEVを開発し、投入していく」と述べた。

 軽EVをめぐっては、日産自動車と三菱自動車が共同開発して22年度初めに発売するほか、ホンダやスズキも今後、投入する方針だ。

 一方、ダイハツは20日、軽商用バン「ハイゼットカーゴ」の新型モデルを発売した。約17年ぶりの全面改良。価格は104万5000~160万6000円。