モンゴル人組織「自由勝ち取るため闘う」


参院議員会館で世界大会、南モンゴル議連議員ら出席

モンゴル人組織「自由勝ち取るため闘う」

高市早苗南モンゴル議連会長のメッセージを代読する杉田水脈事務局次長=25日午後、東京・永田町の参院議員会館(村松澄恵撮影)

 南モンゴル(内モンゴル自治区)における中国の圧政に抗議し、自決権確立を目指す国際組織「南モンゴルクリルタイ」の第2回世界大会が25日、東京・永田町の参院議員会館で行われた。世界各国のモンゴル族がオンラインなどを通じて参加。日本の南モンゴルを支援する国会議員連盟事務局次長の杉田水脈衆院議員、同議連発起人の上野宏史前衆院議員、南モンゴルを応援する全国地方議員の会の会員らも出席した。

 杉田氏は、同議連会長の高市早苗自民党政調会長のメッセージを代読。高市氏は「日中関係はわが国にとって最も重要な2国間関係の一つ」とした上で「中国との間にはさまざまな懸案が存在しており、南モンゴルをはじめとする人権問題はその最たるもの。議連会長として私は先頭に立つ覚悟だ」と述べた。杉田氏は「対中決議に加え、日本版マグニツキー法も通常国会以降、超党派で取り組んでいきたい」と強調した。

 南モンゴルクリルタイのショブチョード・テムチルト会長は、亡命先のドイツからリモートであいさつし、「経済大国、民主主義の模範となった日本を中心に活動を続けたい」とし、「私たち(南モンゴル人)に残された道は、本当の意味での自由と自決権を勝ち取り、立憲建国を成すことだ。同胞たちのために闘っていく」と語気を強めた。

 このほかダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表、ペマ・ギャルポ・アジア自由民主連帯協議会会長、于田ケリム日本ウイグル協会会長らがあいさつ。ペンパ・ツェリン・チベット亡命政府主席大臣、楊海英世界モンゴル人連盟理事長らもメッセージを寄せた。