重量挙げ女子の三宅宏実、晴れやかに引退会見
五輪で銀と銅を獲得、21年間の競技人生「幸せな時間」
重量挙げ女子で五輪2大会連続メダリストの三宅宏実(いちご)が36歳の誕生日の18日、東京都内で現役引退の記者会見に臨み、「21年間、大好きな競技を長く続けられた。幸せな時間であり、無我夢中に競技人生を送ることができた」と晴れやかに語った。
2000年シドニー五輪がきっかけで競技を始め、父で1968年メキシコ五輪銅メダリストの義行さんと二人三脚で歩んできた。「結果が数値で表れるからこそ、やりがいがある。練習がとても楽しかった」。義行さんは「21年間もよく壊れずに持った」と、まな娘をねぎらった。
近年は度重なるけがにも悩まされた。今夏の東京五輪は記録なしに終わったが、「今出せる自分の限界だと納得した大会だった」と振り返った。
今後は所属先でコーチを務める。「思考と技術は磨き続けられる。選手の成長とともに、私自身も高めていきたい」と意気込みを新たにした。
五輪は04年アテネから5大会連続出場。12年ロンドンは日本女子初のメダルとなる銀、16年リオデジャネイロで銅を獲得した。