アパルトヘイト撤廃、F・デクラーク氏が死去


85歳、ノーベル平和賞を受賞した白人最後の南ア大統領

アパルトヘイト撤廃、F・デクラーク氏が死去

南アフリカのフレデリク・デクラーク元大統領=2018年7月、南部ケープタウン(AFP時事)

 南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)の撤廃に大きな役割を果たし、ノーベル平和賞を受賞したフレデリク・デクラーク元大統領が11日、中皮腫のため、南部ケープタウンの自宅で死去した。85歳だった。デクラーク氏の財団が声明を出して明らかにした。

 ヨハネスブルク生まれ。弁護士を経て与党・国民党の下院議員となり、1989~94年、白人体制最後の大統領を務めた。黒人融和政策を推進した同氏はこの間、国家反逆罪などによる終身刑で服役していたマンデラ氏を釈放したほか、人種登録法、集団地域法などアパルトヘイト法を全廃した。(ロンドン時事)