コーニットが披露、「脱大量生産」の服地印刷
世界展開するイスラエル企業、都内でファッションショー
環境に優しい最新の印刷技術を使った衣服のファッションショーが13日、東京都内でメディアに公開された。少量生産に対応した印刷技術を手掛けるイスラエル企業コーニット・デジタルが主催。ファッション業界で大量生産・大量廃棄に伴う環境負荷が問題視される中、「必要な分だけ生地を供給する仕組みをつくり、持続可能な業界に変える」と強調した。
ショーでは国内外のデザイナーが考案したドレスやスポーツウエアなど約20点を披露。生地には水を使わない顔料インクを用い、同社開発の印刷機器で色鮮やかな模様を施した。
環境省の調査によると、衣服の製造流通過程で1着当たり約25・5キログラムの二酸化炭素(CO2)が発生する。生地の染色工程はこのうち3割弱を排出し、水質汚染にもつながっているという。
コーニットは2002年創業の衣類用デジタル印刷機器メーカー。100カ国・地域以上でサービスを展開し、20年3月に日本法人を設立した。