豪商が伝えた名品、秋季特別展「きものと刃」


長野県須坂市の田中本家博物館で、当時の雰囲気を楽しむ

豪商が伝えた名品、秋季特別展「きものと刃」

刀剣と衣裳のコラボレーション

 長野県須坂市にある田中本家博物館で、現在、秋季特別展「きものと刃」が開催中。

 豪商田中本家に伝えられてきた刀剣類(刀、脇差、短刀、拵え)19点と本家の人々が着用した大正時代の衣装を中心に幕末、明治時代の陣羽織や火消装束、小物など50点余りを公開している。

 田中本家は、江戸時代中期の豪商として須坂藩により名字帯刀が許され、南北朝、室町、江戸時代の各時代の刀剣が代々伝えられ、また衣装類も良好な状態で残されている。近年、漫画やアニメで、幕末から大正時代を舞台にしたものが人気になっていることから、博物館では、刀剣類と衣装を同時に展示することで、当時の雰囲気などを楽しむ手掛かりになればと企画したという。

 期間は、12月12日まで。開館時間は平日11時~15時半。土日祝は10時~16時まで。入館料は大人1000円。中高生350円、小学生250円。10月は無休。