女子ゴルフの勝みなみ、国内メジャー初優勝


難コースで2桁アンダー、2位に6打差で圧巻の6勝目

女子ゴルフの勝みなみ、国内メジャー初優勝

国内メジャー大会初制覇を果たし、トロフィーを手に笑顔の勝みなみ=4日、栃木・烏山城CC

 勝のパーパットがカップに少し蹴られ、ボギーのウイニングパットに。それもご愛嬌(あいきょう)と言えるほどの圧勝だった。2位に6打の大差をつけ、最高峰の大会で頂点に立った。「やっぱり女子オープンはアマチュアの時から夢の舞台。いつかは優勝したかった」。笑顔がはじけた。

 アマ時代の2014年に15歳でツアー優勝。1998年度生まれの「黄金世代」でいち早く名を挙げた。17年にプロとなってから一時は勝利が遠のくなど、苦しい時期もあった。最終ラウンド。後続との差を広げた終盤、ギャラリーから「おめでとう」と声を掛けられると、「泣きそうになった」。実感がこもった。

 1番と2番で3~4メートルのパーパットを決めて流れをつかんだ。「きょうはいけるかも、となった」。前半二つのパー5では2オンを狙わず、確実に寄せてバーディーを奪うなど戦略も光った。アンダーパーが9人しかいなかった難コースで、ただ一人の2桁アンダー。同じ世代の渋野は「勝ちゃんだけ違うコースを回っているみたいだった」と目を丸くしていた。

 複数年シードを得て、来季終了後に米ツアー挑戦の可能性も。まずは今季。「プロになってから(今年を含め)最高が年間2勝。残りの試合で優勝できるように、気持ちを切り替えたい」。浮かれず、戦い抜いていく。

 渋野日向子 外してはいけないところでボギーになって、フラストレーションのたまるゴルフだった。4日間を通して安定したプレーができていない。

 稲見萌寧 苦手なコースで、調子が悪いことも重なってしまった。最後の2日間はもったいないものばかり。とりあえず疲労感が半端ではない。