国政進出に向け、新党「ファーストの会」設立


東京中心に衆院選候補擁立へ、代表は都民ファの荒木都議

国政進出に向け、新党「ファーストの会」設立

国政新党「ファーストの会」の設立を発表した「都民ファーストの会」代表の荒木千陽都議(中央)。左は入江伸子都議、右は龍円愛梨都議=3日午後、東京都千代田区

 東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は3日、国政進出に向けた新党「ファーストの会」の設立を発表した。新党代表は、都民ファ代表の荒木千陽都議が務める。

 荒木代表は都内で記者会見し、都内25の小選挙区を中心に次期衆院選にできる限り多くの候補を擁立する方針を表明。「小池知事は立候補しない」とした上で、選挙応援などについて「相談をしながら、さまざまな連携をさせていただきたい」と述べた。

 新党名には「命や暮らし、健康など、国民一人ひとりが一番大事と思うものを守る」という思いを込めた。小池氏と共に決めたという。

 新党の立ち位置は「保守中道」と説明。「保守本流路線から大きく離れている政党や、選挙目当てに左旋回を強めていく野党、この国の分断すら懸念される中で強い危機感を持って立ち上げた」と語った。

 荒木代表は候補者を公募するほか、現職の国会議員にも働き掛ける考えを表明。一部で取り沙汰されている国民民主党との連携については「具体的な話をしているということは現在ない」としつつ、「志を同じくする方であれば、さまざまに協議したい」と述べた。党の綱領には「首都東京を舞台に新しい政治のあり方、国家運営の道を希求する寛容な保守改革政党」を掲げ、地方分権や情報公開の推進、ダイバーシティー(多様性)重視などを打ち出した。