ピカソの絵画8作品、相続税の代わりに娘が寄贈


「男の頭部」など仏国立ピカソ美術館に寄贈、来年展示へ

ピカソの絵画8作品、相続税の代わりに娘が寄贈

20日、パリの国立ピカソ美術館で公開された、相続税代わりに寄贈されたピカソの作品(AFP時事)

 スペインの巨匠パブロ・ピカソの絵画など8作品とスケッチブック1冊が20日、パリにあるフランス国立ピカソ美術館に寄贈された。ピカソの娘の一人、マヤさん(86)が相続税の代わりに納めた。

 8作品のうち6点は絵画で残りは2体の像。最も古い作品は1895年に父親を描いた肖像画で、最新のは、91歳で亡くなる2年前、1971年作のキュービスム絵画「男の頭部」だ。ピカソの孫オリビエさんによると、子供の頃のマヤさんがモデルとなり、第2次大戦前夜の恐怖が覆う世界を表したとみられる作品もある。

 来年4月からピカソ美術館で展示される。作品の価格は税額を秘匿するため公表されない。(パリAFP時事)