豪州東部で不明の3歳児、3日ぶりに発見
数百人を動員し大捜索、森で無事保護され豪州全土が安堵
オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州の森で、行方不明になっていた3歳の男児が約72時間ぶりに無事に保護され、豪州全土が胸をなで下ろしている。自宅から突然姿を消し、数百人を動員した大捜索が行われていた。
現場はシドニーから約150㌔離れた森林。州警察などによると、男児は3日昼(日本時間同日午前)、自宅にいたのを最後に、行方が分からなくなっていた。警察や消防が懸命の捜索を続け、6日昼、自宅から数百㍍離れた水辺に男児がいるのを警察が上空から発見した。
州警察が空撮した映像によると、発見時の男児は濁った水を手ですくい顔にかけていた。かすり傷を負っているが、救急車内で1時間半ほど眠った後、ピザを3切れとバナナを食べたと報じられている。
地元メディアによれば、捜索に参加していた父親は「息子には生き延びる意志があった」と感無量。モリソン首相も発見の報を受けてツイッターに「本人と両親にとってどれほど衝撃的な経験だったのか想像できない」と投稿、新型コロナウイルスで暗い世相の中、明るいニュースに沸いた。(シドニー時事)