洪水死者40人超に、米東部NYなどで被害拡大


「鉄砲水緊急事態」が発令、米大統領「気候変動の危機」

洪水死者40人超に、米東部NYなどで被害拡大

2日、ニューヨーク・ブルックリンで、冠水した高速道路を走行する車(AFP時事)

 ニューヨークなど米東部地域を襲った記録的豪雨による死者は2日、計40人以上に達した。米メディアによると、多数が地下室や車中で洪水に巻き込まれて犠牲となった。

 先月末に米南部に上陸したハリケーン「アイダ」は1日夜、熱帯低気圧に勢力を弱めた状態でニューヨーク市などを通過。同市では初めて「鉄砲水緊急事態」が発令され、地下鉄は浸水し、2日午後も一部運休が続いた。AFP通信によると、マンハッタン中心部のセントラルパークで1日、1時間の降水量が80ミリと過去最多を記録した。

 このほか、隣接するニュージャージー州で少なくとも23人が犠牲となり、コネティカット州では警官が車ごと流されて死亡した。バイデン大統領は2日演説し、「異常な嵐や気候変動の危機が今ここにある。われわれの時代の大きな課題の一つだ」と強調した。(ニューヨーク時事)