H2Oが関西スーパーを買収、地域最強へ
傘下2社と経営統合、物流の効率化などで収益力強化へ
阪急阪神百貨店などを傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは31日、関西地方で食品スーパーを展開する関西スーパーマーケットを買収すると発表した。同社は来年2月、H2O傘下のスーパー2社と経営統合。物流・商品調達の効率化やITシステム共通化で収益力を強化する。
統合によりH2Oのスーパー事業の売上高は、各社の2021年3月期の単純合算で約4000億円に、店舗数は178店から243店にそれぞれ拡大する。記者会見した同社の荒木直也社長は「関西最強の地域密着型食品スーパー連合を目指していきたい」と語った。
H2Oは、関西スーパーの株式を10%超(議決権ベース)保有する筆頭株主。関西スーパーは同社株とH2O傘下のイズミヤ、阪急オアシス両社の株を交換してH2Oの子会社となり、H2Oの関西スーパーへの出資比率は58%に高まる。
関西スーパーはスーパー事業を引き継ぐ子会社を新設し、傘下にスーパー3社を収める中間持ち株会社となる。関西スーパーの上場と、各スーパーのブランドは維持する方針。