カリブ海の島国ハイチで地震、1200人以上死亡
道路の断絶で救助・支援活動に影響、社会不安の増大も懸念
カリブ海の島国ハイチの防災当局は15日、同国西部で14日に発生したマグニチュード(M)7・2の地震により、これまでに1287人の死者が確認されたと発表した。5700人以上が負傷している。
現地からの情報によると、特に震源地に近い西部の主要都市レカイ市の被害が大きく、多くの建物が崩壊などの被害に遭っている。これまでに米国などが救援隊や物資を送ったが、幹線道路が地震の影響で断絶するなど救助・支援活動にも影響が出ている。
米地質調査所(USGS)によると、震源は首都ポルトープランスの西約125㌔で、深さは10㌔。
ハイチでは、2010年にもM7・0の地震が発生し、31万人を超える犠牲者が出ている。
また、同国では先月、モイーズ大統領が暗殺される事件が発生したばかり。ハイチ政府は非常事態宣言を出して救助活動を急いでいるが、治安悪化など社会不安の増大も懸念されている。(サンパウロ綾村悟)