最先端デジタル技術と藝大の模写技術が融合


謎解き「ゴッホと文化財」展、そごう美術館で開催中

最先端デジタル技術と藝大の模写技術が融合

フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》(再現)原本年代1888年/1945年焼失

 公開をすれば劣化し、保存を重視すると文化財の価値を共有・伝承ができなくなる。文化財保護の上で常に課題となっている部分に視点を置いた展覧会、謎解き「ゴッホと文化財」展が、そごう美術館(神奈川県横浜市)で開催中だ。期間は、8月31日まで。

 最先端のデジタル技術と東京藝術大学の伝統的な模写技術と感性を融合させ、高精細かつオリジナルと同素材・同質感を目指した複製で、これらを総称して「スーパークローン文化財」と言われている。

 同展では、1945年に焼失したといわれるフィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》を大正10年に発行されたいた『セザンヌゴオホ画集』の掲載のカラー図版を基に色彩再現を試みるなど、クローン文化財作品、約30点を展示している。

 開館は10時から20時まで。入館料一般1100円、大学・高校生900円、中学生以下無料。