ミャンマー人2人を逮捕、国連大使の殺害を企て


米NYで、クーデターを非難した大使を辞めさせる目的

ミャンマー人2人を逮捕、国連大使の殺害を企て

ニューヨークの国連総会会合で演説するミャンマーのチョー・モー・トゥン国連大使=2月26日、国連のユーチューブチャンネルから(AFP時事)

 米ニューヨークの連邦検察は6日、国連の場でミャンマー国軍への抗議を続けている同国のチョー・モー・トゥン国連大使に重傷を負わせるか殺害することを企てたとして、ニューヨーク在住のミャンマー人2人を逮捕したと発表した。大使を辞めさせる目的だった。

 大使は国連で国軍のクーデターを非難する異例の演説を行った後、国軍が解任を発表したが、職務にとどまっている。

 28歳と20歳の容疑者2人は少なくとも今年7月~8月5日ごろに大使襲撃を企てたとして、外国の当局者への襲撃を企てた容疑で訴追された。最高刑は禁錮5年。人を雇って大使が乗る車のタイヤに細工を施し、事故を起こそうとしたという。

 容疑者の1人は国軍に武器を販売しているタイの武器商人と連絡を取り、人を雇って大使を傷つける計画で合意。武器商人は大使が辞任しない場合は殺害することを提案していたという。一方、計画合意後に、もう1人の容疑者からは約4000ドル(約44万円)の前金を受け取っていた。(ニューヨーク時事)