ブロードウェー、観客のワクチン接種を義務化


飲食中以外のマスク着用も、多くの公演が9月に全面再開

ブロードウェー、観客のワクチン接種を義務化

30日、米ニューヨーク・ブロードウェーの劇場周辺を歩く人たち(EPA時事)

 米業界団体ブロードウェー連盟は30日、ニューヨーク・ブロードウェーの41劇場が観客や俳優、スタッフの新型コロナウイルスワクチン接種を義務付けると発表した。客は飲食中以外のマスク着用も求められる。10月まで実施し、その後は状況次第で緩和する。

 ブロードウェーは昨年3月中旬に公演を中止。多くの公演は9月に全面再開する。

 客らは劇場に入る際、接種歴の提示が求められる。12歳未満の子供などは対象外となるが、公演開始前の72時間以内のPCR検査か、6時間以内の抗原検査による陰性証明が必要。連盟のマーティン会長は「ブロードウェーの全劇場で共通する方針は観客にとっても分かりやすい」と強調した。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、ニューヨークではメトロポリタン・オペラ(MET)が9月下旬、カーネギー・ホールが10月の公演再開を計画。いずれもワクチンを接種できない12歳未満の入場は認めない方針という。(ニューヨーク時事)