世界中からの復興支援への感謝をブーケに
震災の被災地で栽培された花で作成、メダリストへ贈呈
復興支援への感謝をブーケに託して-。東京五輪・パラリンピックのメダリストには、副賞として東日本大震災の被災地で栽培された花で作った「ビクトリーブーケ」が贈られる。ブーケ贈呈を大会組織委員会に持ち掛けた日本花き振興協議会は、「世界中から送られた支援への感謝の気持ちを届けたい」と思いを込める。
五輪メダリストのブーケに使われるのは、宮城県産のヒマワリ。「復興の印」として県内各地で植えられている。これに、上品な藍色の岩手県産リンドウとボリューム感たっぷりの福島県産トルコギキョウが添えられる。パラリンピックでは、ヒマワリの代わりに鮮やかなピンク色の宮城県産のバラがあしらわれる。
震災から10年が経過しても復興はまだ道半ば。協議会は世界の注目が集まる五輪で被災地の花をアピールすることで、「頑張っている姿が伝われば」と期待している。