ヴァージン創業者のブランソン氏、宇宙に到達
「宇宙から見た地球は圧巻」、アマゾンのベゾス氏に9日先行
英著名実業家のリチャード・ブランソン氏(70)は11日、自ら設立した米宇宙企業ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船で宇宙空間に到達した。来年の宇宙旅行商用化を見据えたテストで、同社としては4回目の有人飛行。短時間の無重力状態を経て、出発から約1時間で帰還した。
米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏(57)も20日、自ら設立したブルー・オリジンのロケットで宇宙に向かう。米英の富豪が、宇宙旅行ビジネスのいち早い実現を目指し、しのぎを削っている。
ブランソン氏は帰還後の式典で「子供の頃から夢見ていたが、宇宙から見た地球は圧巻だった」と語った。同氏ら6人を乗せた宇宙船「スペースシップ2」は、米西部ニューメキシコ州から出発。専用航空機で高度約14キロまで運ばれ、切り離された後に約85キロまでロケットエンジンで上昇した。
ヴァージン社は宇宙旅行を20万~25万ドル(約2200万~2800万円)で販売。米メディアによると、俳優のトム・ハンクスさんやレオナルド・ディカプリオさんらも同社の宇宙旅行への申し込みを済ませており、既に約600人が予約している。(シリコンバレー時事)