東京パラきょう100日前、日本代表3割が決定


国際大会再開の動きも、コロナ対策や世論など難題は残る

東京パラきょう100日前、日本代表3割が決定

東京都庁近くの地下通路に掲示された東京パラリンピックをPRする看板=15日午後、東京都新宿区(時事)

 東京パラリンピックは、16日で開幕まであと100日。1年延期を経ても、収まる気配がない新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれる中、約280人と見込まれる日本代表のうち、約3割に当たる約80人がやっと決定。本番のモデルケースになりそうな国際大会を国内で開く競技もあり、青写真が描かれつつある。

 トライアスロンでは、15日に代表選考会を兼ねた世界シリーズ横浜大会を行った。徹底した行動管理、きめ細かい検査体制の下、日本を含む20カ国から60人以上の選手が参加した。

 東京大会招致でプレゼンターを務めた谷真海(サントリー)は女子立位PTS4で2位に入り、東京パラ出場に向けて前進した。「まずは選考レースを戦い抜き、目の前のことに集中してやっていく」と語った。

 5人制サッカーはアルゼンチン、フランス、スペイン、タイの4カ国を招き、今月下旬から東京都内で国際大会を開催。パラ初出場の日本にとって貴重な機会となる。

 金メダルの期待がかかる車いすラグビーなど一部の団体競技で1次リーグの組み合わせ抽選が行われ、本番に向けた準備も前進。その一方、ワクチン接種をはじめとした新型コロナ対策、重症化の懸念がある呼吸器系疾患を抱える選手への対応など難題は残っており、開催に懐疑的な世論をどう納得させられるかも問われる。