阪神大震災から19年、「忘れない」心に刻む
各地で追悼、犠牲者の冥福を祈る
死者6434人、負傷者4万3792人(兵庫県発表)を出した1995年1月の阪神大震災は17日、発生から19年を迎えた。地震発生時刻の午前5時46分には、各地で多くの人が黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。
神戸市中央区の東遊園地では、市民団体などが「阪神淡路大震災1・17のつどい」を開催。竹灯籠を並べ、遺族らが手を合わせた。
県などは同区の「人と未来防災センター」慰霊モニュメント前で、追悼式典を行った。正午に黙とうし、井戸敏三知事が「1・17は忘れない、この言葉を改めて心に刻む。防災・減災社会を構築することこそ、震災を経験した私たちの責務」とあいさつ。式典には2011年3月の東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県名取市・閖上地区の住民らも招いた。
「3・11」阪神から祈り、東北の中学生らを招待
阪神大震災から19年を迎えた17日午後、神戸市中央区の東遊園地では、東日本大震災が起きた日の「3・11」の形に竹灯籠が並べられた。
被災地から招待された中学生らが火をともし、地震発生時刻の午後2時46分には、東北に向かって静かに祈りをささげた。