宇宙の若田光一さんに、各地の子供たちが歓声


ISSから全国の科学館やプラネタリウムと交信

宇宙の若田光一さんに、各地の子供たちが歓声

国際宇宙ステーションで日本の子供たちと交信する宇宙飛行士の若田光一さん=14日夜、東京都墨田区

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田光一さん(50)が14日夜、全国各地の科学館やプラネタリウムに集まった親子連れ計約1300人と衛星回線を通じて交信した。

 午後8時40分すぎ、日本実験棟「きぼう」に若田さんが姿を見せると、会場の子供たちから「わーっ」と歓声が上がった。

 東京スカイツリー(東京都墨田区)のプラネタリウムでは、小学4年の坂田彩夏さん(10)が「みんなをまとめる時が難しいが、クルー(乗組員)がまとまるよう何か練習しましたか」と質問。若田さんは「心を一つにして、目標に向かって努力できるようサバイバル訓練をした。お互い理解できるような関係を作って練習するのはチームワークに大事です」と笑顔で答えた。

 若田さんは昨年11月、ロシア・ソユーズ宇宙船でISSに到着。小型衛星の放出やアイソン彗星(すいせい)の撮影などさまざまな観測や実験を続けている。今年3月には、日本人で初めてとなるISS船長に就任。5月の帰還までISSの運用や実験などの指揮を執る。