「世界の人々の安寧と幸せを」 皇居で新年の一般参賀
新年恒例の一般参賀が2日、皇居・宮殿東庭で行われ、8万1540人(皇宮警察調べ)が訪れた。天皇陛下は皇后陛下や皇太子殿下御夫妻、秋篠宮殿下御夫妻ら皇族方とともに計5回、長和殿のベランダに立ち、笑顔で手を振られた。
天皇陛下は「本年が国民一人ひとりにとり、安らかな穏やかなものであることを願っています。年の初めに当たり、わが国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」とあいさつされた。初回の参賀には皇室最高齢の三笠宮殿下(98)と同妃百合子殿下(90)も出席された。
陛下の叔父に当たる東伏見慈洽氏が1日に死去したため、陛下の弟の常陸宮殿下は同日から7日間の喪に服し、一般参賀への出席も取りやめられた。東伏見氏は皇族でないため陛下は喪に服さないが、7日間祭祀(さいし)を控えられる。