三笠宮親王殿下、100歳に


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100歳を迎えられた三笠宮親王殿下と同妃百合子殿下=11月16日、赤坂御用地(宮内庁提供)


 三笠宮親王殿下は2日、100歳(百寿)の誕生日を迎えられた。宮内庁を通じ、「100歳を迎えるからといって、これまでと何ら変わることはありません。世界中の人々の幸せを願い、また、70年以上にもわたり私を支えてくれている妻百合子に感謝しつつ、楽しく穏やかな日々を過ごしていきたいと思います」と心境をつづった文書を発表された。

 同庁によると、明治以降の皇族では最高齢。2日は東京・元赤坂の宮邸で三笠宮殿下御夫妻主催の昼食会が開かれ、天皇、皇后両陛下と皇族方、親族らが出席される。(11面に関連記事)

 三笠宮殿下は昭和天皇の末弟で、天皇陛下の叔父に当たる。1915(大正4)年に生まれ、太平洋戦争中は陸軍軍人、戦後は歴史学者として1世紀を歩んでこられた。孫は9人、ひ孫は4人おられる。

 2012年に心臓の弁の機能回復手術を受けられたが、最近は宮邸で同妃百合子殿下(92)と一緒に、30分ほどテレビ番組の体操やリハビリ体操、ダンベル運動をするのを日課としておられる。普段車いすを使っておられるが、宮邸の廊下をつえを使い歩かれることもある。よく新聞を読まれ、テレビで大相撲や歌謡番組を見るのを楽しみにしておられる。天気の良い暖かい日の午後には、百合子殿下と車いすで庭に出て日光浴をしたり、赤坂御用地内を散策したりされるという。