秋篠宮殿下、50歳に
公的活動「一つ一つ大切に」
秋篠宮殿下は30日、50歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、同妃紀子殿下(49)と宮邸で記者会見された。「50という響きについてはちょっと年を取った感じがありますけれども、何か感想があるということではありません」と述べ、公的な活動について「今まで通り、いただいたものを一つ一つ大切に務めていきたい」と抱負を語られた。
この1年で印象に残った出来事は、関東・東北水害やパリの同時テロ、日本人2人のノーベル賞受賞決定などを挙げられた。戦後70年の節目に、玉音放送の原盤の音声を聞き、終戦を決定した御前会議が開かれた皇居内の御文庫付属室を見学したことにも触れ、「昭和天皇がどのような気持ちでマイクの前に立たれ、終戦を決める時にどのような気持ちで話をしたのか、思いをはせていました」と感想を述べられた。
皇后陛下に心筋虚血の症状が確認され、強いストレスなどが要因とされたことについては、天皇陛下が前立腺がんと心臓の手術を受けたことを挙げられ、「陛下のご病気がストレスの要因の一つにあるのではないか」と推測。「非常に制約の多い中で生活をされている」と気遣われた。
3人のお子さま方のうち、次女佳子殿下(20)は大学の課題などに夜遅くまで取り組まれる毎日。「父親が学生だった時よりは、かなり真面目な学生生活を送っているようです」と話し、報道陣の笑いを誘われた。