両陛下、戦没船員追悼式に


戦後70年で慰霊碑に供花される

800

天皇、皇后両陛下は「戦没船員の碑」に供花された=10日午後、神奈川県横須賀市の観音崎公園(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は10日、戦後70年に当たり、神奈川県横須賀市の県立観音崎公園で開かれた第45回戦没・殉職船員追悼式に出席された。

 正午前に会場に到着された両陛下は、黙とうをささげられた後、戦没船員の碑に白菊の花を供え一礼された。式典には遺族ら約650人が参列した。

 追悼式は太平洋戦争で犠牲となった商船や漁船の船員など6万人余りを慰霊するため、毎年遺族らが参列して開かれている。両陛下は皇太子夫妻時代の1971年に第1回追悼式に出席されて以来、2000年の第30回、10年の第40回など節目の追悼式に出席されて犠牲者を悼まれている。

 両陛下は戦後70年の「慰霊の旅」で、昨年沖縄、長崎、広島を御訪問。今年4月にはパラオを訪れられ日米双方の慰霊碑に供花されたほか、5月には東京都慰霊堂で空襲の犠牲者を追悼された。

 両陛下は式典後、静養のため神奈川県葉山町の葉山御用邸に入り、14日まで滞在される。